千葉県成田市で成田空港圏初の現代アートプロジェクトとして始動した『ふわりの森』。自然環境を利用したランドアートプロジェクトで、空港圏出身のアーティストであるシムラユウスケさんがディレクションされています。今回、同郷ということあり、私たち住工房スタイルとシムラユウスケさんとで「建築とアート」のコラボレーションが実現しました。
（写真左：海外からの招聘アーティスト Anjo Bolardaさん／中央：弊社代表 野口／右：シムラユウスケさん）

シ「今回、これまでの屋外作品に加えて、地域の住宅に現代アートを入れることで「アートを保有する時間を生み出していくこと」を目的にスタートしました。アートのある新しい住み方をこの地域で提案し、故郷の空き家活用・再生や移住などにもアートの可能性を広げていけたらと思っています。」

今回のコラボも素敵な作品と空間がマッチングしていますね。

シ「アート作品との時間を過ごす美術館とは違い、ふわりの森ではアーティストとの時間を共有できるのが特色。新しく住宅を作る時、壁にアートが入ることと、その過程の中で「アーティストと施主が出会い、10年30年50年と壁画を通じてお互いの時間を重ねていける」ことは、この地域に住む魅力、未来への楽しみにもなると感じています。今回コラボさせていただいた住工房スタイルさんは、以前から興味深く見ていましたが、実際に訪れてみて、その建築デザインやコンセプトについて魅力的だと実感できました。取り扱っている家具なども、ひとつひとつが素敵で、細部まで作り込まれています。とにかくおしゃれで居心地の良い建物を展開していますよね。今回のコラボを通じて、建築士の方やスタッフとふれあう中で、僕らアーティストがどんどんコラボして、住宅をアートにできると感じました。僕の故郷でこういったつながりが出来たことは尚更嬉しいですね。」

今回、アーティストとの協働で現代アートがショールームに入りましたが、いかがですか。

野「良いですね！すごく気に入ってます。弊社のショールームは、アルフレッックス、フリッツハンセンなどのデザイン家具と北欧製の薪ストーブ、エコスマートファイヤーなどがございます。この壁画は、これらと良くマッチングしていて、周りの景色、自然とも馴染むモダンアート空間に生まれ変わりました。」
「シムラさん、ANJOさんともに大きなエネルギーを感じました。アートは創造力が必要で建築も無から有を創造するので、共通する部分があり、大変刺激を受けました。」

郊外暮らしの可能性をアートが広げていけるように感じます。野口さんが感じている可能性を教えてください。

野「弊社は千葉ならではの郊外の暮らしを基本コンセプトとしていて、郊外ならではのロケーションに、郊外ならではの憧れのライフスタイルを提唱しています。そこに「アート×郊外」と「ロケーション×建築×ライフスタイル」がフレキシブルに絡み合い、魅力ある家、街に発展していくような可能性があるのではと思っています。」

最後にお互いへのメッセージをお願いします。

野「このような活動は継続が大事だと思います。シムラさんのアートは弊社のような建築ともコラボができ、魅力を増幅できる可能性があると思います。アートを取り入れたVillage（分譲地）や、空き家をアートでリノベーションしたり、コラボしたいですね。そして何らかの形で「こと」起こしができたら面白いなと想像が膨らんでいます。」

シ「今回のコラボで故郷の未来の新しい形が見えたのがすごく嬉しいです。純粋に故郷が賑やかになって欲しいので、多くの人が関わり再生していけたらと思っていますし、その未来を担えたらとも思います。アートのvillageやりましょう！空港圏市町村のそれぞれの特色ある住宅コラボできるのをこれから楽しみにしています。地元の方達も是非今回の壁画を見に来てください！」

参考URL：
https://www.fuwarinomoriart.jp　成田空港圏現代アートプロジェクト「ふわりの森」
https://www.farrow-ball.jp　英国生まれの塗料ブランド「Farrow&Ball」